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卒業研究

生物学科の卒業研究:植物組織培養

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生物学科の卒業研究:植物組織培養

 

生物学科の卒業研究では、様々な研究課題に学生達は取り組んでいます。

 

その中の一つに「植物の組織培養」があります。生物の体には細胞があり、一
つひとつの細胞には1セットの遺伝子が入っています。私たちが「葉」や「根」
として見ることができる部位は、その遺伝子セットの一部が働いているためで
す。その働きを植物ホルモンで制御すると、「葉」でも「根」でも「茎」でも
ない「植物細胞」となり、「カルス」と呼ばれる形態になります。それを細胞
分裂で増やすことができます。これは、実験中の培養フラスコの様子です。


生物学科の卒業研究:植物組織培養2

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技術習得のために実施した、ニンジン組織からのカルス形成の様子です。中央
の黄色っぽいものがニンジンカルスです。下の培地から養分や水分を吸収しま
す。盛んに細胞分裂をしています。


生物学科の卒業研究:植物組織培養3

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最初の植物試料はニンジンの橙色(主にカロテン)の可食部です。植物組織培
養でカルス化し、同時に光をカルスに照射します。すると、植物細胞は光合成
を開始して緑色に変化します。全ての細胞の中には葉緑素を作る遺伝子がある
ことが分かります。


生物学科の卒業研究:植物組織培養4

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培地に含まれる植物ホルモンのバランスを変えると、カルスから茎や根が分化
してきます。本来の茎や根が生じる所とは異なる部分から生じます。これらは
専門用語で「不定根形成」などと呼ばれます。ちょっとグロテスクに見えるか
も知れませんが、植物バイオテクノロジーの基本技術の一つになっています。
生物学科の卒業研究では、これらの技術や知識も身につけていきます。


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